「計測自動制御学会」での発表を情報工学科3年生が行いました
「第23回 計測自動制御学会 システムインテグレーション部門講演会(SI2022)」(2022年12月14日~16日、幕張メッセ国際会議場)において、情報工学科3年(ロボット開発コース)の新里美結さんがポスター発表を行いました。
今回の講演会では、ロボット,防災・減災,医療・福祉,環境,メカトロニクス,人間機械系,情報・メディア,セキュリティ,バイオ,エネルギー,システム論など多岐にわたる領域について、産官学の研究者・技術者が集結して講演発表や討論などが実施されました。
その中で、新里さんは、人間機械共存システムの操作支援制御技術のセッションでポスター発表を行いました。
研究内容は「電動アシストカートの操作機能の開発」と題し、電動アシストカートの操作機器にジョイスティックを用いた時の操作性の有効性と問題点を抽出しています。
新里美結さん
発表に向けて
2022年の7月後半ごろにロボット開発コースの西田先生、 水上先生から電動アシストカートの操作機器に関する研究テーマを頂き研究を開始しました。 10月初めに計測自動制御学会に論文を提出し、 同月4日に行われた東京国際工科専門職大学ロボット開発コースゼミ生研究発表会でも研究の概要を報告致しました。 その後、 追加実験などを行い、 12月16日に計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会でポスター発表に臨みました。
発表での出来事
発表時間である45分間で様々な意見をかわすことができました。その中でジョイスティックの形状に関するアドバイスもいただけました。様々なポスターセッションが行われていましたが、“人と環境と人工物の調和技術” セッションで発表されていた ” 既設照明装置の個体差を用いた自己位置推定手法”が特に興味深かったです。
室内照明光とその時のロボットの位置をAIに学習させ、その学習を元に現在のロボットの自己位置推定を行うというものですが、照明との距離がある距離になると著しくし精度が落ちる結果になっており、そこからAIが何を基準に学習したのか仮説を立てていて大変おもしろかったです。
発表を終えて
道具の使い方もよく知らない状態から始まりましたが、 設計・組み立て・検証実験・論文の作成など、不器用ながらも一通り経験することができました。
機械設計など授業で習ったことも、大いに役に立ちましたが、英語も論文作成時に役立ちました。今回の機会を通じて自身の学び不足も痛感しました。毎日の授業も大変ですが、それは最低限のことで、他にもっと学ばなければならないことがたくさんあることを実感しました。
行動を起こさなければ、 何を学べばよいかもわからなかったと思うので、今回、それを知ることができたことはよかったです。
研究のアイデアをくれ, 根気強く指導してくださった水上先生、 西田先生に感謝しています。特に水上先生は、連日遅い時間まで指導し発表当日も見守ってくださり、本当にありがとうございました。また、道具の貸し出しや、アドバイスをくれた荒金先生、山口先生、武本先生にも感謝しています。先生方の助けなしでは、ポスターセッションをやり遂げることができなかったと思います。
また, テーマは別でも同じ部屋でともに研究実験を行い、励まし合った同期生、後輩達にも感謝です。励ましてくれ、印刷直前にポスターの最終チェックをしてくれたロボット開発コースのメンバーもありがとう。
たくさんの人の支えがあり、発表を無事に終えることができたことに心から感謝します。
※電動アシストカートの操作機能の開発
東京国際工科専門職大学 新里 美結・西田 麻美・水上 憲明
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