株式会社NTT DXパートナーとの産学連携実習!「地域共創デザイン実習」の最終プレゼンテーションが実施されました
産業界や社会と連携したカリキュラムの中、今年度も、企業・団体と連携し2年生の学生たちがテクノロジーを駆使した課題解決に取り組むPBL型のプロジェクト実習「地域共創デザイン実習」がスタートしました。
※PBL=Project Based Learning「課題解決型学習」
その1つ、株式会社NTT DXパートナーと連携して実習を行う学生たちは、新潟県上越市が目指す「大勢の来訪者が年間を通して楽しめるまち」を実現するという課題に、3つのチームに分かれて市内の3つのエリアのテーマに取り組みました。
■3つのチームのテーマ
雁木町屋や寺町等の歴史や雪国文化を感じることができる街並みを継承し、来訪者・居住者にとって魅力的なまちをつくろう!
<Mission 2 in 直江津エリア>
上越リアル鉄道博物館プロジェクトや水族博物館のある港町の直江津を来訪者が年間を通して楽しめるまちにしよう!
<Mission 3 in 春日山エリア>
上杉謙信公ゆかりの春日山城を本格的な観光地にして通年来訪者を増やそう!
5月には新潟県上越市でのフィールドワークを実施。各チームは、株式会社NTT DXパートナーの方々や藤井教授からのアドバイスをもとにテクノロジーを駆使した課題解決策を進めてきました。6月には中間発表会を実施し、そのフィードバックを踏まえて改善し、今回、実習の集大成として最終発表会が実施されました。
発表直前まで、学生たちはメンター担当の株式会社NTT DXパートナーの社員の方々と擦り合わせ。その後、新潟県上越市とはオンラインで繋がれ、Zoomの画面越しに担当の方々が見守る中、学生たちの最終プレゼンテーションが始まりました。
AR(拡張現実)を活用した体験型観光アプリ、LIVE2Dを活用した観光スポットのPV動画、AIを活用したVTuberを作成し観光誘致に導入するなど、様々なソリューションが提案されました。
来訪者を増やす仕掛けとして、クイズや謎解きを盛り込み、一定数をクリアした人には地元商品券をプレゼントしたり、電車とコラボしたイベントを企画したりするなど、ビジネスの側面も視野に入れ、さらに予算や収益を試算した今後の取組み予測を発表するチームもありました。
株式会社NTT DXパートナー 代表取締役 長谷部豊氏からは各チームに対し、「現地でフィールドワークをしたからこそ、プレゼンに力が入っていた」「仮説を立て実践するなど実際のサービス開発でも行うプロセスを踏んでいて、中間発表時より良いものになっていた」「実務では費用や収入、様々な制約の中でプロジェクトを進める」「検証を繰り返すことで成功領域に近づいていく」など、発表に対するフィードバックに加え将来の実務を視野に入れたアドバイスも頂戴しました。
また、上越市の方々からは、「これまで50代の観光客が中心だった地域なので、20代向けの施策は興味深かった」「皆で共有し、今後の市の参考にしていきたい」とのメッセージも。
最後に、企業出身の実務家教員である藤井教授から、「今回皆さんが行ったのは、実際の社会でも行われる開発の進め方と同じ道を辿っている。指示されてその通りにつくるのではなく、考えることが大事になる。将来この授業を思い出してもらえたら」との話もありました。
学生たちは企業や自治体が直面するリアルなテーマ(社会課題)に取り組むことで、学んだ専門知識やスキルを実践する力を身につけます。2年次後期には実際に企業の現場に行く「臨地実務実習Ⅰ」も始まり、社会で必要とされるデジタル人材、DX人材へと成長していきます。
関連サイト