2024.03.12
株式会社日立製作所 クラウドサービスプラットフォームビジネスユニット デジタルプラットフォーム事業部 事業主管 管正志氏による特別講義を実施しました
実務とつながる実践カリキュラムを実現した東京国際工科専門職大学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、世界や企業の最前線を学ぶ機会があります。
今回、株式会社日立製作所よりクラウドサービスプラットフォームビジネスユニット デジタルプラットフォーム事業の事業主管である管正志氏を特別講師にお迎えし、「今後の学生生活と将来に向けたアドバイス~将来の輝かしい道に向けた新楽章へ~」をテーマに特別講義を実施しました。
日立製作所は1910年に創業し、現在では約700社のグループ会社とともに、国内外の多岐に渡る業界のお客様に向けたIT、OT(Operational Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業を提供している企業です。連結売上収益は10兆円を超え、特に海外での売り上げ比率が2020年から2022年にかけて10%も増加するなど、企業発展が続いています。
管氏の所属しているデジタルプラットフォーム事業部ではIT事業をメインとしており、お客様の経営や社会が抱える様々な課題をデジタルの力で解決し、サステナブル社会の実現を目指しているそうです。
〈特別講義の流れ〉
導入・自己紹介
1.日立製作所について
2.必要なスキルとキャリア
3.皆さんへのアドバイス
4.Q&Aセッション
5.学生へのメッセージ
今回の特別講義では、本学学生たちが様々な企業に分かれて企業内実習を行う「臨地実務実習」について、学びの意義をお話いただきました。
2年次の「臨地実務実習Ⅰ」では会社や仕事について知ること、3年次の「臨地実務実習Ⅱ」では業務課題の発見をし、そして4年次の「臨地実務実習Ⅲ」では業務課題の解決を意識することが大事だそうです。
また、「臨地実務実習」での経験は社会人になっても活きるとのことでした。経済産業省が提唱する「社会人基礎力」の3つの能力「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」についての説明があり、人生100年時代にこの3つの力が欠かせないことや、さらに他にも必要な力をアプリやOSなど、学生がイメージしやすいように言い換えてお話しくださいました。
その他にも、自分という素材を活かしながら生きていくためには長所と短所を知り、それらを上手にプロデュースすることや、目まぐるしく変わりゆく社会をしっかりと観察し、何を求められているのかを考えながら生き抜くことが大事だとお話いただきました。
そして激動する社会に対応し、日立製作所やグループ会社内でも採用の方法が変化しているそうです。新卒採用に加えてグローバル採用や経験者採用、障がい者採用などの枠を設けて入り口を広くする、グローバル化にともないジョブ型の採用に変わり、就 “社” から 就 “職” の流れになっているとのこと。
デジタル技術を修得し専門 “職” 人材となっていく本学学生たちは、管氏の言葉のひとつ一つに深く頷いたり、感銘を受けたりなど学びが大きかったようです。
また、質疑応答の時間には、学生から多くの質問が寄せられました。
- ・海外で働くような、グローバルな人材になりたい。日立製作所で駐在員として海外で働く人は、どんな性格や才能を持っているのか。
- ・これまで日立製作所で働いてきた中で、印象に残っているエピソードを教えてほしい。
- ・他人の話を素直に聞くことの大切さを話していたが、どうしたらそれを実行できるか。
- ・AIが普及し、技術革新が進む世界で、これだけはAIに負けないというものがあれば教えていただきたい。
学生たちの質問に真摯に答えてくださった管氏。熱い質疑応答時間の後、管氏は学生たちに、自信と信頼、そして信念を大切にして今後活躍をしてほしい、とメッセージをくださいました。
関連サイト