2024.05.20
企業に向けて、新しいAIシステムや発展的な実装課題をプレゼン! 「人工知能応用」最終発表会
企業と連携した実習授業「人工知能応用」において、情報工学科AI戦略コースの学生たちが最終発表会を行いました。当日は多くの企業担当者の方々も参加され、学生のプレゼンに対し実務の視点から評価をいただきました。
※2023年度に実施。
学生たちは約3カ月間、日常生活の中の身近な問題や社会課題、趣味などからテーマを見つけ、約30回にわたる授業の中で、データ収集や分析、ツール開発などを進行。生成AIやゲームAIなど様々なAI技術も活かし、IBMやソフトバンクグループ出身の実務家教員のフィードバックをきめ細かく受けながら、研究・開発を重ねてきました。
最終発表は一人3分という短い時間の中で、テーマ設定から研究・開発の結論をプレゼン。1年次から発表の場を多く実践してきた学生たちは、人工知能に対する理解と実装能力を飛躍的に向上させただけでなく、時間内に端的に成果をアピールしプレゼンスキルが上達していることも窺えました。
プレゼン後は企業の方々から質問やアドバイスがあり、中には一緒に開発に取り組みたいとのお話もありました。
また、学生たちとの名刺交換が行われるなど交流の時間も設けられました。学生たちにとって、4年次の卒業研究や、AIを活用した社会課題解決に向けての貴重な体験となったようです。
・画像分類におけるAI生成画像と非AI生成画像の学習結果の比較
・マリオの1-1においてクリアするまでの学習時間短縮方法の探索
・感情分析と会話のやり取りによる孤独感軽減AIの開発
・脳波と心拍数を用いた他人の声で受けるストレスの回帰分析
「人工知能応用」(3年後期)
〈授業の概要〉
機械学習、深層学習、演習などの学習を踏まえ、人工知能の高度な応用について学ぶ。自然言語、音声、画像、データなどの分野の先端的な応用事例とそれを構成している技術を学ぶ。自然言語では、範囲を限定した報告書、翻訳の高度化、音声ではAIスピーカー、対話ロボットの音声認識、画像では外観検査、医療画像診断、自動運転、データではコンピュータで扱われるその他の抽象データ、数値、記号などから得られる推奨値などの応用の事例を学び、それらの人工知能システムの開発を実習として行い、評価を通じ、その成立条件、達成目標、開発コスト等の考察を行う。
なお、この授業は教育課程連携協議会の協力のもとにテーマを設定する。
〈授業の目的〉
・人工知能全体の講義を踏まえて、新しい人工知能システムや、発展的な実装課題にチャレンジし、幅広い分野の習熟や自己の得意分野や精通分野を確保できるように習熟を行うことをテーマとする。
・機械学習(データ処理)、音声処理、画像処理、ゲーム等の各分野の中から、これまでの講義、演習、実習を振り返り、自己の得意分野が何であるか考察する。
・これまで実装した素材のリストを作り、その発展課題、新項目を取り上げ、その実用性、性能、欠点、社会的有効性、難易度等を評価して1項目以上提案する。
・提案項目の開発、実装、評価を行う。
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