UAE・アラブ首長国連邦大学(UAEU)で、海外実習を実施しました
グローバルに活躍するデジタル人材を育成する本学では、学生が多様な視点や技術を修得できるよう、海外の企業や大学と連携した海外実習を実施しています。
4年次の「臨地実務実習Ⅲ」は約6週間実施されますが、今回、学生は国内での企業インターンシップに加え、情報工学科の村瀨教授が同行し、アラブ首長国連邦(UAE)の名門大学であるアラブ首長国連邦大学(UAEU)のファディ・アルナジャ博士の研究室での海外実習も行いました。
1976年に設立されたUAEUは、アラブ首長国連邦で最も歴史と規模を誇る国立総合大学で、工学分野でも高い評価を得ています。世界各国から10,000人以上の学生が集う国際的な環境で、9つの学部と様々な研究センターが先端研究を展開しています。
実習内容
コンピュータサイエンス・ソフトウェアエンジニアリング学科のファディ・アルナジャ博士(准教授)の指導の下、学生はAI技術を活用した新しい教育手法の可能性を探りました。具体的には、注意力を評価するためのLLM(大規模言語モデル)の可能性とその限界を分析し、感情変化を捉えた画像シーケンスによる評価手法の検証を行いました。さらに、姿勢分析に基づく従来の手法との比較を通じて、教育現場での注意力評価における新たなアプローチ方法を模索しました。
また、AIカメラの開発を進める現地のスタートアップ企業Fovea Technology LCCを訪問。研究者や技術者と意見交換の場では、技術の応用・可能性や日本での展開についてディスカッションを行いました。
実習成果
最先端の研究環境で実務的なプロジェクトに取り組むことで、AIやコンピュータビジョンの最新技術を実地で学ぶとともに、国際的なチームとの交流を通して多様な価値観に触れる貴重な経験を積むことができました。また、休日の観光や現地の人々との交流など新たな発見もあり、視野を広げる機会にも恵まれました。
本学は今後も、学生が国際的な視点を持ち、グローバルに活躍する人材に成長するための機会を積極的に提供していきます。
【参加した学生のコメント】
私は将来、海外で活躍できるエンジニアになることを目指し、UAEでの1カ月間のインターンシップに参加しました。現地ではAI技術を活用したプロンプトエンジニアリングのプロジェクトに携わり、実践的な技術を学ぶと同時に、多様な価値観を持つ人々と交流する貴重な機会を得ました。
特に印象に残ったのは、アブダビのAIスタートアップ企業を訪問した際の出来事です。彼らは非常に親切で、ランチに招待してくださり、地元の文化やおもてなしの精神を体験することができました。この経験を通じて、技術開発だけでなく、その技術がどのように地域や社会に影響を与えるかを深く考える重要性を学びました。
現地での日常生活では、日本との文化や慣習の違いに驚くことも多く、改めて自分の視野の狭さに気付かされました。それと同時に、新しい環境で生活し、学ぶことの楽しさや挑戦することの大切さを実感しました。
また、この1カ月間の経験を通じて、自分の将来のキャリアの可能性が大幅に広がったと感じています。技術力だけでなく、異なる文化や価値観を理解し受け入れる柔軟性が、今後のキャリアにおいて重要であることを学びました。
後輩の皆さんには、ぜひこのようなインターンシップに挑戦し、自分の可能性を広げる経験をしてほしいと思います。
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