ノジマグループ約1,000名の新人研修をはじめとするAI評価システムの共同開発において、学生たちが企業インターンシップを実施 ~「臨地実務実習Ⅱ」~
本学と大阪国際工科専門職大学は、株式会社ノジマと、そのグループ会社で企業教育研修コンサルティングを展開する株式会社ヒューマン・アビリティ・デベロップメントとの産学連携プロジェクトとして、WEBシステムやアプリ等の開発を行うBPS株式会社とも連携し、ノジマグループ約1,000名の新人研修をはじめとする研修受講者のAI評価システムの共同開発を進めています。
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ノジマグループ約1,000名の新人研修をはじめとするAI評価システムの共同開発を開始
本プロジェクトは4年計画で進行しており、1年目の今年度は「臨地実務実習Ⅱ」の授業の一環として、株式会社ヒューマン・アビリティ・デベロップメントおよびBPS株式会社において、情報工学科AI戦略コース3年生の学生たちが企業インターンシップを行いました。
学生たちはそれぞれの企業に分かれて、社員の方々や本学教授のサポートのもとAI評価システムの共同開発における担当業務を進めました。
- 評価AIエンジンの開発( 模擬研修の撮影、AI評価(画像判定)) 〈@株式会社ヒューマン・アビリティ・デベロップメント〉
- AIエンジンを組み込んだ管理システムの開発( 要件定義(クライアントへの聞き取り)⇒設計⇒開発⇒テスト⇒デモ )〈@BPS株式会社〉
今後、本プロジェクトではノジマグループとなるVAIO株式会社のPC等も活用して開発を進行する予定です。AI評価システムの完成は2027年頃を計画しています。
【学生たちの感想】
■ 情報工学科 AI戦略コース 3年 岡本泰征
4年にわたる大規模プロジェクトの第一歩を終え、多くの貴重な経験と学びを得ることができました。特に要件定義においては、クライアントとの綿密なコミュニケーションの重要性を身をもって実感しました。プロジェクトマネジメントでは、計画から実装までの一連の流れを主導する難しさを経験しましたが、それだけに達成感も大きいものでした。
AIの学習に関しては、成功と失敗の両方を経験したことで、データの質の重要性が結果を大きく左右することを学びました。これらの経験は、今後のプロジェクトにおいても必ず活きてくると思います。今回の実習は私自身の大きな成長につながりました。
■ 情報工学科 AI戦略コース 3年 小熊泰世
今回の実習期間中に多くの学び、気づきを得ることができたと思います。4カ年計画の1年目であるためプロジェクトの立ち上げから携わることができました。要件定義から始まり、相手の意見を聞き出し自身のキャパシティと照らし合わせるPM(プロジェクトマネジメント)の難しさを実感しました。
開発面では求められているものと技術の乖離があったため、この差を埋める提案やそれに沿った開発には苦労しました。特にデータの質の重要性を痛感しました。苦労した分達成した際の喜びは大きなものでした。
今回の実習での経験は自身にとって大きなアドバンテージになると思います。また大きく成長できた期間であったとも思います。
■ 情報工学科 AI戦略コース 3年 岩本好正
この実習では、ゼロからお客様が求めるシステムについてヒアリングし、要件定義を行い、設計からプロトタイプの実装、さらにお客様へのプロトタイプの披露まで、実際の業務に近い流れを経験しました。
初めてお客様が求めるシステムとどのようなものなのか考える経験で苦労する部分もありましたが、社員の方からの適切なサポートがあり最後までやり抜くことができました。
最終的に、お客様や社員の方から非常に前向きなフィードバックをいただき大きな達成感を得ることできました。
決して楽ではないですが、だからこそ挑戦する価値のある自習であると改めて感じました。
■ 情報工学科 AI戦略コース 3年 長峯幸佑
私は、実際の顧客を持つプロジェクトを学生主体で立ち上げ、長期的に完成を目指す取り組みの初年度に参加しました。今年度は約1カ月半という限られた期間で、主要機能のデモを顧客に披露し、現場を想定した使用感についてフィードバックをいただくことを目標に活動しました。顧客へのヒアリングをもとに、要件定義から設計、実装まで一貫して行い、将来実際に利用されるサービスの立ち上げに主体的に関わる貴重な経験を通して多くの学びを得ました。また、進行中の課題もサポートを受けつつ解決し、最終的に目標を達成できたことで、プロジェクトをやりきる自信も得られました。
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