2022.12.12
トヨタ紡織 取締役副会長 宮﨑直樹氏による特別講義「リーダーシップ実践論」を実施しました
社会や実務とつながるカリキュラムを実現した本学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、日々進化するテクノロジーや最先端の技術開発の動向、新たなイノベーション、ビジネスの現場、現代が抱える課題など、他にはない多様性のある学びを得られます。
今回、日本の自動車産業を牽引するトヨタグループからトヨタ紡織株式会社 取締役副会長 宮﨑直樹氏をお迎えし、特別講義「社長の思い-リーダーシップ実践論-」を実施しました。
講義では、これまで幅広い業務に携わり、役員や社長を歴任して企業のリーダーシップを執ってきた宮﨑氏の、企業の成長やそれに向けて社員を引き付ける力、リーダーとしての心構えなどを中心にお話しいただきました。
リーダーシップを発揮するために大切な要素として「方向を示すこと、人を同じ方向に向かわせること」「優先順位をつけること」、また、リーダーに必要な資質として「先見性」「決断力」等の7つのポイントを挙げ、実践例としては、立場に関係なく人の話を聞く、コミュニケーションをとることで、より良い職場環境を作り上げることの大切さを熱心に語られました。
学生時代の剣道部主将から始まり、人事部長、社長、会長として、これまでの責任ある立場でそれぞれ実践してきたことを学生の参考になるように具体的に紹介され、社会や関わる人々との向き合い方を教えていただきました。
講義後の質疑応答では、学生から「仲間のモチベーションをあげるために必要なことは?」という問いかけに対し、「思いを共有すること。同時に、相手のことを知り信頼関係を築くことが大事」と話されました。また、「大事な“決断力”を向上させるために、何をしたらいいですか?」という質問には、「日常のこと、今日の夕飯をどうしよう、など小さなことでも『自ら決める』という経験を積み上げていこう」とのアドバイスも。
終始、宮﨑氏のご人徳あふれる雰囲気の中、学生たちにとってリーダーシップの重要性、在り方を考え体感する、貴重な学びとなりました。
トヨタ紡織株式会社 取締役副会長
宮﨑 直樹 氏
1980年に京都大学法学部卒業。トヨタ自動車株式会社に入社し、人事、法務、渉外など幅広い部門に従事。2008年に常務役員、2013年には専務役員に就任。2015年より豊田合成株式会社社長、2020年に会長に就任。2021年よりトヨタ紡織株式会社副会長に就任し、現在に至る。現在は中部経済同友会にて代表幹事も務める。
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