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日本のAI研究の第一人者・東京大学大学院 松尾豊教授による特別講義を実施

東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター 松尾豊教授

日本におけるAI(人工知能)研究、特にディープラーニング(深層学習)分野を牽引する、東京大学大学院工学系研究科の松尾豊教授をお迎えし、オンラインでの特別講義を実施しました。

Webやビッグデータの発展、コンピュータの処理能力の向上が進む中、世界的にAIの活用が各方面で飛躍的に広がっています。その中心となっているのがディープラーニングです。

本講義では、学術研究にとどまらず産業応用や人材育成にも力を入れる松尾教授に、AI活用の広がりがディープラーニングのどういった原理に起因しているのかという技術的な話から、実社会に与えている影響と今後の展望までを解説いただきました。

製造業から、水産業、アニメ制作、コロナ対策まで、様々な実例を示しながら、今後の「データ×AI」の活用が日本の産業界や社会全体に大きな変化をもたらす可能性を松尾教授は指摘されます。

また、「ハードウェア×AI」の組み合わせによって、大企業中心の従来の産業構造に基づくのではなく新技術を学んだ若い人が確かな戦力となって自動化が進み、今までにないイノベーションが起き得る将来像も示され、学生たちは大きな刺激を受けていました。

人類の未来を変える可能性すら秘めたAIの実情と未来について、日本の第一人者から直接講義を受けることができ、学生たちは自らの学びの意義深さを強く認識したことでしょう。

“Designer in Society(社会とともにあるデザイナー)”の理念のもと、新しい技術やサービスで社会課題を解決する「新しい人材」を育成する本学では、学生たちの将来の糧となる各界の第一人者による「特別講義」を順次実施していきます。


東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター
松尾豊 教授

1997年 東京大学工学部電子情報工学科卒業。2002年 同大学院博士課程修了。博士(工学)。産業技術総合研究所研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より、東京大学大学院工学系研究科准教授。2019年より、東京大学大学院工学系研究科 人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻 教授、現在に至る。専門分野は、人工知能、深層学習、ウェブマイニング。人工知能学会では、編集委員長、倫理委員長等を務め、2020年から理事。2017年より日本ディープラーニング協会理事長。2019年よりソフトバンクグループ社外取締役。

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