名古屋テレビ(メ~テレ)主催『全国学生対抗SF発明コンテスト Electric Sheep』に、本学学生チームが出場しました!
全国の大学生や高専生がエントリーした、名古屋テレビ(メ~テレ)主催の『全国学生対抗SF発明コンテスト エレクトリックシープ』。SFプロトタイピングという30年後の未来を想像し、その世界観で活躍するであろうアイテムを作り出す新たな手法を用いたコンテストです。
今回、本学の学生10人がチームを組み出場。発想力、技術力を駆使して、2日間のモックアップ(試作品)制作に挑みました。
本学の学生チーム「Flügel」に与えられたテーマは「ミライの名古屋」。
学生たちは名古屋に日本で最も歴史のある地下街があること、また現代の異常気象等の課題を解決する必要があることから、人々が発展した地下都市で生活をする未来をイメージしました。また、地下ならではの暮らしや娯楽についてアイディアを出し合い、新たな水族館の在り方に注目。地下だからこそ間近で楽しめる魚たちになりきるVR技術を使った没入型新感覚アクティビティ【Mecha LODON】のプロトタイプを開発しました。
イメージイラスト:受川拓磨
モックアップには情報工学科の学生がAIによる判別技術を実装。魚の種類を学習させ、特定の魚を捕まえる仕様を組み込みました。デジタルエンタテインメント学科の学生はイメージ動画の制作、CGモデリングによりアイディアを具現化しました。両学科の技術を用いた作品制作・プレゼンテーションをすることができました。その様子は名古屋テレビの特別番組でも放送されました。
結果、惜しくも優勝することはできませんでしたが、新たなアプローチであるSFプロトタイピングに触れ、短期間でアイディアを形にする貴重な経験を積むことができました。他大学の学生とのコミュニケーションも大きな刺激になったようです。
今回のコンテストを経て、発想力・技術力・チームワークを磨くことができ、また、学生たちからは「自身の強みと今後の課題に気づくきっかけとなった」という声も。今後さらなる成長が期待されます。
私はリーダー兼デザイナーとしてこのハッカソンに出場するにあたり、「学年混合のチームをどうまとめていくか」という課題がありました。
これまで経験した同学年とのチーム活動とは異なるアプローチで進める必要がありました。今回初めて関わる1・2年生はどうしても3年生に気を遣うだろうと思い、どのような役割を与えれば良いのか、どうすれば発言しやすい環境になるのか…等をミーティングの度に悩みました。
そこで自分が1年生の立場に立った時に、参加・発言しやすい環境下であることが重要だと考え、1・2年生にはアイディアマンとして、現実にとらわれすぎず自由な発想が欲しいと伝えました。さらに、出された意見に対してもすぐに否定的な見解を述べず、ポジティブに捉えてリアクションすることで、メンバーが思考や価値観を気軽に発言できる環境になるように努めました。
次第に1・2年生の自発的な発言が増えていき、ハッカソン当日は積極的に自身の意見を述べながら話し合いに参加してくれるようになりました。また、最終的に1・2年生が自由に考えたアイディアを基に3年生がプロトタイプを開発したため、学年を越えたチームとしての団結力の高まりを感じることができました。
結果は惜しくも優勝を逃しましたが、今回のハッカソンを通して、学年・学科が異なるメンバーらと共にそれぞれの得意分野を活かしてチームで一つの成果物を作ることの楽しさを学ぶことができ、私にとってかけがえのない経験へと繋がりました。
◆当日の番組アーカイブ
関連サイト