実習を通じて人間的にも技術的にも大きく成長。自分を変えることができた!
■内定先
フリー株式会社
業務を効率化する統合型経営プラットフォームを開発・提供。同社の「APIポータル」は日本法人で初のPostman上で「開発者が利用しやすいAPIポータル」に認定。また会計ソフトでは初のグッドデザイン賞やアジア地域の「働きがいのある会社」ベストカンパニーなどを受賞。
■配属先・職種等
QAエンジニア
実習を通じて人間的にも技術的にも大きく成長。自分を変えることができた!
・興味を持ったプログラミングを学べ、新しいことに挑戦できる新設大学に魅力を感じ入学
・チーム開発や企業インターンシップを経て、苦手意識のあったコミュニケーションにも自信
・就職活動の面接では、大学で身についた「行動力」を評価していただけた
大学での学びについて
Q. 本学を知ったきっかけと、入学の決め手を教えてください。
私は自身の「やりたいこと」が見つからず、また他人との交流や自身の考えを伝えることが苦手だったので、進路選びに苦戦していました。ただ、そのような状況に漠然とした不安や危機感は感じていて、何とかして状況の改善を図りたいとは考えていました。
そんな中、私はプログラミングに出会いました。今となっては「プログラミング」と呼べるほどのものではありませんでしたが、それでも自分で書いたコードが積み重なって1つの成果物が出来ていくことに楽しさと言葉では表せない達成感があり、アプリケーションの開発などに興味を持ち、独学で勉強を始めました。そして、これこそが私の「やりたいこと」であると自覚することができました。
当時、名古屋国際工科専門職大学は開学に向けて様々なところで広告を展開していたので、大学名を目にする機会が多かったように感じます。もし入学すれば1期生となることが決まっていたので、すでに醸成された大学の文化や習慣などがなく、新しいことに挑戦できる環境が用意されていると感じました。それは、当時の私の内向的・閉鎖的な性格を変えるべく、自分から行動を起こすにはぴったりの環境でした。
私が真に「やりたい」と思えるアプリケーション等の開発に必要な技術を学びつつ、自身を変えるきっかけを得られると考え、入学を決めました。
Q. 学科・コースを選んだ理由を教えてください。
入学前からAI技術に興味があり、独学で学び始めましたが、広い分野なのでどう手を付け始めればよいのか分からず、そして困ったときに気軽に相談ができる環境がなく、思うように勉強が進められませんでした。そのため、入学時からAIを専門的に学べるAI戦略コースを選択したいと考えていました。
Q. 本学で学んで良かったことや成長したこと、印象に残っていることは?
良かったことは、やはり実習の多さとその過程で培えるチーム開発経験が挙げられます。2年生から、簡易的ではあるもののアプリケーション開発の実習がありました。アプリケーション開発に必要な知識は幅広く、それまで授業で習った知識や技術だけでは足りず、開発の過程で、何が必要であり、実装するためにはどのような知識が求められるのかというところから自分で調べて実装を行っていくことになります。このようにして、少しずつアプリケーション開発の基礎的な部分を身につけることができました。
また、開発実習はチームで行われることが多く、チームリーダーを務めることもありました。リーダーとして、開発に必要な知識の模索だけではなく、メンバーへの業務の振り分けやスケジュール管理、長期間のプロジェクトの場合はモチベーションの維持などにも気を付ける必要がありました。もともとコミュニケーションが得意ではなかったのでかなり苦戦しましたが、経験を重ねるうちに、うまくチームを回すことができるようになりました。実習を通して、技術的にも人間的にも、大きく成長することができました。
Q. 企業との取り組みや、企業インターンシップはどうでしたか?
2年次から4年次までの「臨地実務実習」を経験して強く感じたのは、「学修してきた知識を実際の開発現場でそのまま応用できるわけではない」という点です。
実際の現場では予算に制限があったり、適切な環境が整っていなかったり、管理する人材が不足しているなど、多くの課題があることを学びました。そのような状況でも汎用的に動作するアプリケーションの開発を行う必要があり、その難しさと重要性を再認識することができました。
また、クライアントに提供する価値を最大化することの重要性についても強く感じました。どれだけ良い性能のアプリケーションを開発しても、ユーザーの環境下で動作しなければ意味がなく、無価値になってしまいます。開発を行っていく過程で、最初に設計した目的や顧客のニーズを見失い、自己満足的なアプリケーション開発となってしまった経験もあります。「臨地実務実習」では、実際の企業で使用することを前提にした開発となるため、顧客価値の最大化を意識する機会がとても多かったように感じます。「臨地実務実習」は、アプリケーション開発に必要な知識や技術の修得だけでなく、クライアントに提供する価値を最大化するための心構えも学ぶ機会となりました。
就職活動・内定について
Q. 就職活動はどうでしたか?
面接などで最も評価してもらったのは「行動力」だと思っています。
大学入学当時は人との交流や、自分の考えを伝えることが苦手で、高校生活の中でも対人関係で悩むことがよくありました。そんな状況を変えるために、大学生活の中では学内・外での活動や、チーム実習におけるリーダーの経験を意識的に積んできました。その結果、コミュニケーションに対する苦手意識はなくなり、むしろ楽しいと感じる場面も多くなりました。
内定をいただいたときには、大学生活を通して自身が良い方向に変わることができたと認めていただけたように感じました。
就職活動はキャリアサポートセンターに相談しながら進めていきました。スケジュールやエントリーシートの相談、面接対策など親身に対応してくれました。また、自分では見えていなかった進路に関する選択肢の幅を示してくれて、自分の可能性を認識することにつながりました。
Q. 将来の夢や目標は?
将来的にはQAエンジニアとして、お客様に提供する価値の最大化に努めると同時に、テストの観点から開発速度や向上や開発プロセスの改善に貢献していきたいです。
QAエンジニアという職種は開発エンジニアなどと比べて未だに浸透していない部分もあると思います。そのため、まだ誰も試したことのない、あるいは開拓が進み切っていない手法や戦略が多く存在しています。そのようなQA市場における未発達領域に挑戦することで、QAエンジニアとして新たな価値を創出し、業界全体へのインパクトを与えることができるような人材となることを目指します。
メッセージ
Q. 入学する皆さんや後輩の皆さんへ伝えたいことは?
本学は設立されてまだ4年目で、まだ大学としての文化などが十分に形成されていません。そのため、学生が主体的になって行動を起こせるよう、教職員が積極的に協力をしてくれるような機会が多くあります。私もそのような環境の中で、過去の「嫌いな自分」を変えることができた学生の一人です。
もし現状の自分に満足しておらず、それを変えようと努力する意思が少しでもあるなら、それはチャンスです。名古屋国際工科専門職大学は、そんな学生たちが自分自身の理想を追い求めるためのきっかけになる場所だと思います。
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