2021.08.03
AIコミュニケーションロボットによる 「新時代の産学連携プロジェクト」が始動します。
東海初のICT・デジタルコンテンツ分野の専門職大学として「Society5.0」に対応した最先端の大学教育を行う本学は、この度、コミュニケーションロボットの開発設計を行う「NUWAロボティクスJAPAN株式会社」、ICT教育サービスを推進する「Edutex株式会社」と相互に協力して、人工知能、ロボット、デジタルエンタテインメントその他の次世代デジタル技術(以下「次世代デジタル技術」)に関する包括的な連携協定を締結しました。
本協定により3者は、次世代デジタル技術と相性の良いAIコミュニケーションロボット『Kebbi Air』を活用した新規事業開発やビジネスソリューションの提案、プロトタイプ制作などのDX推進に取り組みます。
※『Kebbi Air』は、NUWA Robotics Inc.(拠点:台湾台北)が開発・量産するコミュニケーションロボット。親しみのある外見と愛らしい表情、表現力をもつKebbi Airは、音声と複数のセンサーで自然なコミュニケーションを実現しています。台湾では既に12,000台、700校近くでの導入実績があり、国内でも愛知県下の小中学校でのプログラミング教育にも導入が始まり、まずはSTEM教育分野での普及が見込まれます。
教育、ウェルネス、介護、小売、公共サービスなど、様々な分野での社会課題の解決や研究を通じ、技術開発の促進や、東海ひいては全国の地域社会への貢献を目指すプロジェクトです。
加えて、本プロジェクトの一連の過程は、「学び」の教材として人材育成にも活かされます。
実践的な大学教育を行う本学には、産業界等と連携した「臨地実務実習(長期の企業内実習)」「地域共創デザイン実習」などの特長的な学びがありますが、本プロジェクトがそれらの実習授業にも応用され、学生たちは実際のビジネスプロセスを経験して活きた次世代デジタル技術を学び、DX改革の旗手として活躍できる人材へと成長していきます。
本協定は、これからの社会から求められる「新しい人材」の育成を促進する面での社会貢献の意義もあり、「新時代の産学連携プロジェクト」として進みます。
「理論」と「実践」の双方を学ぶ
名古屋国際工科専門職大学の“新大学カリキュラム”
「臨地実務実習」
- 専門職大学の特長の一つである600時間以上をかけて行われる企業内実習です。実践的な実習を重視したカリキュラムにより、高度な知識と技能を備えた職業人材の育成を実現します。
- 本学では、2年次から4年次のカリキュラムとして設置する「臨地実務実習」を企業と大学との共創プロジェクトと位置付け、企業の課題(デジタル人材の育成やUX向上、既存のプロジェクト管理等に関する課題など)に対し、「AI、IoT、ロボット、ゲーム、CG」の5つの分野を活かし組み合わせたソリューションを提供します。
- 例えばDXの実務導入におけるプロトタイピングやCG動画技術による広報・送品説明方法のソリューション提案などです。この実習を通じ、東海地方での企業内DX改革を推進し、同時にデジタル技術を活用した問題解決ができる高度職業人材を育成します。
「地域共創デザイン実習」
- 本学が重視する「課題解決型学習」(PBL=Project Based Learning)の一環として行う実習授業です。
- 2年次に1年間、プロジェクトマネジメントやプレゼンテーション、企画立案、要件定義等の手法について実践的に学修するもので、地域課題をテーマにその解決を図る一連のデザイン行為を通じてテクノロジー技術で新しい問題に対処していこうとする姿勢を身につけることを目的としています。
- この実習の経験が、4年次まで続く企業内実習「臨地実務実習」に活かされることとなります。