
※写真中央:情報工学科3年 野村颯摩さん
日刊工業新聞が主催する学生ビジネスプランコンテスト「キャンパスベンチャーグランプリ」の中部大会において、本学の情報工学科3年、野村颯摩さんが所属するチーム「Lipslog」が中部経済産業局長賞を受賞しました。
※事業テーマ「本来持つ純粋な喜びと共鳴する技術を創る~読唇術で「独り」と、「つながり」のバランスを世界中でハック~」


「キャンパスベンチャーグランプリ」は、新事業・新産業の創出を目的に、大学生、大学院生、専門学校生を対象に、全国8地域でエリア大会が実施されています。中部エリア大会では書類審査を通過した22チームが最終審査会へ進出。審査委員に向けたプレゼンを見事勝ち抜き、野村さん参加チームは全国大会に参加しました。
AIを活用した読唇術による新たな発声ツールを提案
野村さんのチームは「本来持つ純粋な喜びと共鳴する技術を創る」をテーマとし、AIを活用した読唇術による新たな発声ツールを提案。要介護者や発話コミュニケーションが難しい病患者の「話したいけど話せない」という苦悩に寄り添い、画像認識で口の動きを読み取りテキストを生成する技術・サービスを開発し、高い評価を得ました。野村さんは自らの専攻分野であるAI技術を活用し、画像認識、合成音声化のAIシステム構築などに携わりチームに貢献しました。
スタートアップ支援拠点「StationAi」に入居 起業、そして、さらなる事業化へ
野村さんは現在、名古屋市のスタートアップの支援拠点「StationAi」に入居しており、今年はCOO(最高執行責任者)として起業、「Lipslog」のメンバーとともに発声ツールのさらなる事業化に取り組んでいます。
受賞の感想
情報工学科 AI戦略コース 3年 野村颯摩
私が今取り組んでいる事業は、テック系ということもあり、システムの完成、そして事業として成立するまでには長期的な時間が必要です。しかし、高校生から社会人まで、幅広い世代が集まった最高のチームメンバーと共に、社会課題を解決するため、日々チャレンジしています。チームメンバーに恵まれていると日々実感しており、その分、プレッシャーも感じていますが、自分の役割を全うしたいと思います