2023.07.11
大阪府スマートシティ戦略部・粟井美里氏による特別講義を実施しました
大阪府の粟井美里氏(スマートシティ戦略部 戦略推進室 地域戦略推進課 事業推進グループ)を特別講師にお迎えし、「IoTシステム社会応用」の授業で3年生の学生たちに特別講義を行いました。
<特別講義の目的>
① 今大阪で何が起こっているのか? 2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に向けてどういうことが行われていくのか?
今後の課題等、現実に起こっていることを伺い、まず学生同士でディスカッションを行う。そのあと、粟井氏にもディスカッションに参加していただき、学生の意見に対し現場の状況・状態と照らし合わせた課題解決策を検討する。
② 「IoTシステム社会応用」のシステム開発テーマ決めに結びつける。
<特別講義の流れ>
① 自己紹介
② 大阪府、大阪・関西万博について
③ 大阪におけるスマートシティ
④ 具体例/地域課題
⑤ グループワーク(ディスカッション)/質疑応答
<特別講義の実施と今後に向けて>
現在、大阪府では健康増進、高齢化対策、インフラ点検など市町村のもつ課題の見える化および様々な企業、団体、団体と連携して課題解決に尽力し、大阪・関西万博開催をはじめとして持続性のある未来社会を目指しています。そのことに本学が感銘をうけ、また、本学の教育方針との親和性を感じ、大阪府の課題解決や地域活性化に貢献したいと考え、大阪府に特別講義の依頼を行いました。
特別講義の当日は、大阪で開催される大阪・関西万博の意義や構想、スマートシティの理念や今の動き、さらに、「交通・移動、防災、健康福祉、子育て、教育、観光集客などに関する大阪の主な課題」と先端技術「アプリケーション技術、通信技術、情報技術、センシング技術」などを掛け合わせることで課題を解決しようとしている現状などを聴講し、学生たちは地元大阪の抱える今とこれからの課題に触れ、少しでも大阪府の役に立てるアイディアを出そうとディスカッションに熱中していました。
今回の特別講義をふまえ今後の授業では、スマート社会として地域の課題や地域産業の活性化に資するテーマを検討しながら、課題解決のために様々なセンサーを活用したIoTシステムのアイディアを創出し、チームの力でシステム開発に取り組みます。学生の力で地域社会に貢献することを期待しています!
<授業のテーマ>
地域が抱える課題をテーマに、通信ネットワークを活用したより応用的なIoTシステムのチーム開発を行う。複数のセンサ・アクチュエータ・ノードが様々な通信ネットワークでつながり、クラウド等のITインフラを利用したIoTシステム開発に関する基礎的知識と経験を獲得するために、アイディア創成から実稼働・プレゼンまでの一貫したプロトタイプを制作。
<授業の概要>
「IoTシステム開発実習」の経験を活かし、地域における介護業、旅行業、交通業などの企業が抱える課題や地域産業の活性化に資するテーマを設定し、課題解決のために利用可能なIoTシステムを開発する。本実習では、IPネットワークを用いてアクチュエータを動かすエッジシステム、ユーザインタフェース機能を持つスマートデバイス、サーバ・クラウドの3要素が多地点間で連携した、より実用的なシステム開発を行う。アイディア検討から開発、実装まで行う上で、システム機能の目標設定とその検証、開発を効率化できる様々な開発ツールの選定を行うとともに、プロジェクト終了時にプロセス評価を行い、改善効果を評価し、開発の方法論を習得する。
なお、本実習は、教育課程連携協議会の協力のもと、地域の課題を抱える自治体、団体等からの意見を受け、開発対象とする課題を設定するとともに、協議会委員もしくは課題に関わる関係者により、開発システムに対する評価を受ける。
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