2024.01.11
三菱製紙株式会社 研究開発本部高砂R&Dセンター所長 兼 情報システム部 マネージャー 加藤真氏による特別講義を実施しました
実務とつながる実践カリキュラムを実現した大阪国際工科専門職大学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、世界や企業の最前線を学ぶ機会があります。
今回、三菱製紙株式会社より研究開発本部高砂R&Dセンター所長 兼 情報システム部マネージャーの加藤真氏を特別講師にお迎えし、「事業会社におけるデジタル化取組の事例紹介」をテーマに特別講義を実施しました。
三菱製紙株式会社は、機能性不織布やエレクトロニクス、医療・ヘルスケアなど幅広い分野で、安全かつ快適なサステナブル社会の実現に貢献する製品の開発、販売を行っています。世界市場、技術力、地球環境のアプローチから、社会に貢献することを目指す企業理念のもと、社会課題を解決するために様々な先端技術が活用されています。
本学の学生たちは、同社で企業内実習「臨地実務実習」を実施させていただいています。
今回の特別講師の加藤氏は、高砂R&Dセンターの所長に加え、情報システム部のマネージャーとして社内DXの推進を担当されています。
講義ではデジタル技術の活用を前提にしたDXの推進について、工程を根本から見直すことの重要性や、デジタル人材とアナログ人材の関係性を把握して上手に運用することの大切さについて解説いただきました。
加えて、DX推進には実務とデジタル技術の両方が理解できる人材が必要であることをご自身の経験も交えながら講義いただきました。専門的なことを学びながら実習で実践的に学ぶ本学の学生たちは、現在の自分たちの学びが将来の役に立っている様子をイメージできたようです。
また、加藤氏はドイツのグループ会社での駐在経験もあるため国際的な視点をお持ちで、グローバルコミュニケーションの必要性などを学生たちにアドバイスくださいました。
講義後には、学生から多くの質問が寄せられました。「IoTの低信頼性が起こす問題のリカバリー案はどのタイミングで考えているのか?」や「事業会社にDX推進の必要性を理解してもらうためのポイントは?」など、学生たちの率直な問題意識に、加藤氏は一つ一つ丁寧に回答していただきました。
これからの時代に活躍するデジタル人材・DX人材へと成長していく学生たちにとって、どのようにして企業でデジタル技術を活用してDXを推進させていくのか、その中でどういった課題が生じるのかを学べた貴重な特別講義となりました。
関連サイト