2024.07.18
大阪ガス株式会社 DX企画部ビジネスアナリシスセンター所長 岡村智仁氏による特別講義を実施しました
実務とつながる実践カリキュラムを実現した本学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、世界や企業の最前線を学ぶ機会があります。
今回、大阪ガス株式会社DX企画部ビジネスアナリシスセンター所長の岡村智仁氏を特別講師にお迎えして、「デジタル人材に必要な力とは」をテーマに、特別講義を実施しました。
大阪ガス株式会社DX企画部ビジネスアナリシスセンターはデータ分析を専門に扱う部署で、社内全組織及びDaigasグループ関係会社に向けて、データ利活用により解決可能な事業課題の抽出と、そのソリューションを提案・実行することで、継続的な事業の革新を支援しています。
今回の講義では、データから価値を創出し、ビジネス課題に答えを出すプロフェッショナルであるデータサイエンティストの視座から、様々な課題に対してのアプローチやその事例などをお話いただきました。
講義は、大阪ガスのビジネスアナリシスセンターの紹介に始まり、Amazonやスマートウォッチなど馴染みのある企業や商品の事例をもとに、ビッグデータ・IoT・AI・DXといったIT業界における直近10年間のビジネス事例をデータ分析の視点から説明していただきました。
大阪ガスのIoT事例では、ガス機器の故障修理データに着目し、メンテナンス携行部品の最適化をすることで故障対応のスピード化を可能にしたという事例や蓄電池の自動遠隔制御サービスなど、社会インフラを支える企業で活用されている技術と課題解決のソリューションについての説明もありました。
また、デジタル人材に求められる能力として、知的好奇心、論理的思考力、仮説力、質問力、発想力が大切であるとお話いただきました。世の中の動きに合わせてビジネスの課題も変わってくるため、課題を発掘するためには世の中の動きに関心を持ち続けることが重要で、とりわけ知的好奇心は大事な能力だと仰っていました。様々な分野に関心を持ち、知的好奇心を育んでいくことを学生時代にやっておくべき事についても触れていただきました。
講義後の質疑応答では、学生から積極的に質問が寄せられ、丁寧にご回答いただきました。ITを活用して社会課題やビジネス課題を解決するデジタル人材・DX人材へと成長する学生にとって、将来に向けて貴重な特別講義となりました。
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