吉本興業ホールディングスの社長、会長を歴任され、「EXPO 2025大阪・関西万博」催事検討会議の共同座長を務められている大崎洋氏を特別講師としてお招きして、特別講義を実施しました。

大崎氏は吉本興業ホールディングスで様々なエンタテインメントビジネスを成功させ、現在は万博に相応しい催事企画を検討する目的で設置された大阪・関西万博催事検討会議の共同座長として活動されています。

講義では「エンタテインメントの力と次世代への可能性」をテーマに、舞台やテレビ、インターネットなどメディアの特性が異なるため、メディア特性に合ったコンテンツを制作することの大切さや、メディアの多様化によりフィールドが広がったことから、デジタル・アジア・地方をテーマとしてチャレンジできる環境をつくってこられたことなど、エンタテインメント業界を長らく牽引されてきたご経験を紹介していただきました。

さらに、高年層向けeスポーツであるシルバーeスポーツでは、自宅にこもりがちな社会的活動が少ない若年者が指導することで高年層と若年層との社会的好循環を生み出している例など、様々な業界の方々との幅広い交流から社会課題解決につながる事例などもご説明がありました。

社会全体が成長を実感できない時代で、これまで時代を切り開いてきた世代が見てこなかった様々な問題が顕在化してきている現代にあって、新しい技術や知識を身につけた、ソーシャルマインドを持った若い世代が増えてきており、また若い世代への期待も高まってきていると仰っておられました。

また、世界の注目が集まる万博に携わっておられる視点から、世界を意識したマーケットを展開していくことの重要性や、日本人がゲームのバグ検知能力が高い例を示しながら、世界的視点での日本人として得意なことや能力を意識しておく必要性についてもお話しいただきました。

大崎氏は講義のなかで、「どんな人でも役割があり、幸せな出会いが必ずある」ということを仰っておられ、聴講している本学の学生に向けてメッセージとして伝えていただきました。多彩な経験をお持ちの大崎氏の講義は、普段聞くことができない内容で次世代の活躍を期待される本学の学生にとって貴重な機会となりました。