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研究・社会連携
2022.09.28
“ロボット駅長”によるデジタルサイネージを産学連携で開発 ~くま川鉄道プロジェクト~
テクノロジーを駆使して社会課題を解決するデジタル人材 “Designer in Society(社会とともにあるデザイナー)”を育成する本学では、実践教育の一環として、様々な企業や社会と連携したプロジェクトを進めています。
その1つ、熊本県のくま川鉄道の復興を兼ねた産学連携プロジェクトでは、このたび、高い情報発信力とエンタテインメント性を両立したロボットサイネージが完成しました。
今回のくま川鉄道プロジェクトは、2020年7月に発生した豪雨災害により、鉄橋流失、車両の浸水、線路・駅への土砂流入・道床流失、倒木、踏切等電気施設損傷など、甚大な被害を受けた鉄道の復興と、既存観光拠点の再生・活性化等を目的に開始されました。
その中で本学は情報工学科とデジタルエンタテインメント学科の2年生10名が、株式会社エンジンズ、ならびに熊本のクリエイターのJUNPOO Design Studio、株式会社レイヤーと共同で、2021年11月から2022年8月にかけて、駅舎の案内モニターと、ロボット駅長(コミュニケーションロボットSota)によるインフォメーション実証実験用ロボットサイネージの開発に取組みました。
学生たちは依頼に応えるため、アイディアを出し合ってICT(情報通信技術)やデジタルコンテンツ技術をフル活用。モニターに映し出される映像とスピーカーから出る音を、制御用パソコンを通してロボット駅長の動きと連携させて観光情報を発信し、さらにロボットを用いることで通常のモニターよりも発信力の高い情報提供を実現させようと、教員アドバイスのもと試行錯誤を繰り返しました。
試験や授業などもあり限られた時間の中での開発でしたが、学生たちは、「くま川鉄道の復興につなげたい」「地元の方々に喜んでいただきたい」「観光客の増加に貢献したい」との熱い思いから、完成させることができました。
【観光・情報発信概要】
ロボット駅長による「くま川鉄道観光案内」
①くま川鉄道と地域の魅力を動画や画像で案内
②地元のダンスチーム「エナジーブレス」による地元の名物、KUMAKOI六調子をロボット駅長と一緒に楽しく案内
【完成までのスケジュール】
2021年11月~12月 ベースシステム開発
2022年1月~2月 実証実験
2022年3月~7月 追加実装・最終調整
2022年8月 納品
【担当教員】
デジタルエンタテインメント学科 学科長 山口 尚
情報工学科 准教授 小泉 智史
関連学科
情報工学科 AI戦略コース情報工学科 IoTシステムコース
情報工学科 ロボット開発コース
デジタルエンタテインメント学科 ゲームプロデュースコース
デジタルエンタテインメント学科 CGアニメーションコース