「電子情報通信学会 教育工学研究会」での学会発表を学生が行いました
「電子情報通信学会 教育工学研究会」は、教育工学および関連する理論・システム・実践の領域では国内で最も歴史ある研究会の一つです。2022年10月15日(土)に開催された研究会で、情報工学科の3年生(IoTシステムコース)が学会発表を行いました。
全国の大学が集まった今回の研究会では「新しい技術・デバイスを活用した学習支援」が議題となり、本学は「センサ・アクチュエータを使用した初学者向けメカトロニクス教育教材システムの開発」について発表しました。
発表を行った池部さんは、高校は文系でしたがIoT関係の仕事を目指して本学に入学。少人数教育の中で教員からのきめ細やかな指導もあり、理系科目の苦手を克服していったと言います。今回3年生という早い段階で学会発表を行うこともでき、貴重な学びの機会となりました。
池部怜奈さん
学会発表までの経験を通して
2022年4月からセンサ・アクチュエータを使用した初学者向けメカトロニクス教育教材システムの開発についての研究を始めました。DCモータとサーボモータの比較を通してメカトロニクスの基礎を学ぶための装置と教育システムを約6カ月かけて開発し、今回の研究会で発表に臨みました。
自分自身が大学で初めて工学やプログラミングを学んだときの経験を思い出しながら、初心者の方でも楽しみつつ学習できる教育システムを考えました。メカニズム、エレクトロニクス、ソフトウェアの三要素のうち一つでも欠けるとシステムが成り立たないメカトロニクスの難しさを、身をもって体感することになりましたが、装置が動いたときはとても嬉しかったです。
参加中での気づき、発表を終えて
練習では緊張して頭が真っ白になり、言葉が出てこなくなってしまうことがよくありましたが、先生方に資料の作り方や発表の練習方法をアドバイスしていただいたおかげで、最後までやり遂げることができました。
部品の選定から始まり、システムの開発、論文の執筆、学会発表と初めての経験を沢山することができ、とても実りある時間を過ごすことができました。自分でも成長を実感しています。右も左もわからなかった私に、ロボット開発コースの西田先生が指導教官になってくださり、研究の着想から、論文の執筆、発表準備まで、終始丁寧かつ熱心にアドバイスくださいました。また、荒金先生には、装置の開発、実験方法およびデータの分析など、研究にあたっての取り組み方を中心に教えていただきました。根気よく指導してくださった先生方、そして、温かい目で見守ってくれたゼミの友人たちに感謝しています。
※池部怜奈,荒金匡德,西田麻美:
センサ・アクチュエータを使用した初学者向けメカトロニクス教育教材システムの開発, 電子情報通信学会技術研究報告(信学技報), vol. 122, no. 212, ET2022-21, pp. 1-5, 2022年10月. (佐賀大学)
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