2023.08.04
オムロンアミューズメント株式会社【企業連携プロジェクト実習】ロボ-Aチームの学生へ直撃インタビュー
企業と連携してプロジェクトを進める実習授業「ソリューション開発Ⅰ・Ⅱ」(情報工学科3年後期~4年前期)において、オムロンアミューズメント株式会社からの課題を解決するため、システム開発に取り組んだ学生たちにインタビューを行いました。
今回は【ロボ-Aチーム】の学生の皆さんです。
※「ソリューション開発Ⅱ」の最終報告会の様子はコチラ
●所属コース:情報工学科・ロボット開発コース
●メンバー(50音順):井川 直哉、奥村 耀、須藤 彰、德永 大河(リーダー)、八木 健吾
●ソリューション名:燦然
Q)ソリューションの概要は?
アクアリウムに導光板を使ってキラキラさせるアクセサリをつくり、天井・水槽の壁の外側につけて光で表現します。
Q)大事にしたポイントは?
時間帯によってLEDの雰囲気を変えたり、人が近づくと反応して光ったり。
天板に装着する導光板で浅瀬をイメージした光を演出できます!
Q)苦労したことは?
チームで取り組むにあたり、各担当のイメージを実際に実物に落とし込んだ際のギャップが発生。。。スケジュールに影響が出てしまいました。
導光板のデザインを提出する際、Illustratorで作成したのですが、作成時点で設定していたデータのフォーマットでは導光板の作成には対応しておらず、最終的にデータフォーマットに適用するようにデザインを変更。また、導光板の特性(光の反射のさせ方、光の入り方)の理解に時間がかかり、導光板の入手が製品納期のギリギリとなってしまい、後工程の調整が大変でした。
本体の枠組みは3Dプリンタで作成したのですが、容積が大きく熱収縮によるパーツのゆがみが発生したため部品がかみ合わず、試行錯誤しながら何回も作成しました。
Q)必要になったスキルは?
プログラミングスキル(C言語)。
CAD(SolidWorks)のソフトウェアスキル。
電気・電子回路の知識。
Q)特に活かせた授業科目は?
・1年:「プロジェクトマネジメント」
→チームでものづくりをする際に、進捗管理がとても大事!
・1年:「エレクトロニクス工学」「回路・プリント基板設計」
→回路図の知識がとても役に立ちました!
・1年:「組込みC,C++言語」
→プログラミングを行う際に参考になりました。
Q)後輩の皆さんへのアドバイス
チーム内の役割が偏ってしまったり、フェーズによって手持無沙汰になるメンバーもいたりするため、それぞれの役割分担や見極め・適材適所などを、実習を通して理解していけるとよいと思います。
チーム内のコミュニケーションは大事!
Q)企業の方々との連携はどうでしたか?
センサー、導光板の提供、使用方法など、何度も学内に足を運んで頂き、いろいろ教示して頂きました。
導光板は会社でお持ちのパターンはありますが、私達のオリジナルのパターンを作成する場合、金型の製作が必要で大変高額になるところ、学内実習ということで、無償でご協力いただきました。
Q)担当教員について
センサーに使う電子回路を作成する際に、完成品のチェックをしていただきました。
また、LEDのパターンを作るときにプログラミングに関して、丁寧にアドバイスくださいました。
Q)メッセージ
LEDの演出に拘ったので、ぜひ見てください!
3Dプリンタを使用する際に、プリンタの造形ベッド(造形物を下から支える板)に制作物がうまくはり付かない事があり、何度か大量のモジャモジャが出力され、大変なことになりました(笑)。
■担当教員より
情報工学科:荒金匡德 講師
「ソリューション開発」に関しては、ご協力くださったオムロンアミューズメント様と細かいやり取りをしながら、進めることができました。このグループに関しては、「臨地実務実習Ⅰ」で立てた企画が正直なところあまり立派な企画とは言えず、企業様と一緒に心配していたのですが、最終的にはインタラクティブ性を盛り込むことができ、形になりました。モノのづくりの上でのポイントは、3Dプリンタによる造形とフルカラーLEDによる導光板のエフェクトですが、3Dプリンタでそれなりの大きさの物をつくると、どうしても熱による積層型のプリンタだとゆがみが発生してしまいます。通常の授業の中では、そういった造形物をプリンタに合わせて最適化するようなところまではなかなか行かないので、本実習を通して良い経験ができたのではないかと思います。
関連サイト
関連学科