伊勢原市との官学連携のPBL実習で、学生たちがフィールドワークを実施!テクノロジーを駆使した地域社会の課題解決を進行中
産業界や社会と連携したカリキュラムの中、今年度も、企業・団体と連携し2年生の学生たちがテクノロジーを駆使した課題解決に取り組むPBL(Project Based Learning「課題解決型学習」)型のプロジェクト実習「地域共創デザイン実習」がスタートしています。
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その1つ、神奈川県・伊勢原市役所と連携して実習を行う学生たちは、「商工観光課」と「広報戦略課」からの課題に対し、各チームでテクノロジーを駆使した課題解決に取り組んでいます。
・「商工観光課」からの課題:観光客の滞在時間延長、市内商店街の活性化、消費喚起キャンペーンのより効果的な制度周知
広報チーム
・「広報戦略課」からの課題:多様な媒体による情報発信、シティプロモーションの推進
■4月「フィールドワーク」を実施
日本遺産に登録されている大山や伊勢原市の商店街を訪問しました。更に情報調査をおこない、観光チームは、観光客の増加と滞在時間の延長のために様々な観光地の魅力を伝えるための企画を提案することをテーマとしました。他方、広報チームは,市の更なる認知度向上を図るため、SNSによる魅力発信の強化や公式イメージキャラクターを活用したプロモーション企画を提案することをテーマとしました。
■5月「中間発表」を実施
各チームの課題テーマと課題解決のために考えている企画案の進捗を発表しました。伊勢原市役所の担当者の方からは貴重なコメントをいただき、今後、企画案をどのように具体的に実現できる内容に仕上げていくかの方針が明確になりました。
・観光チームは,伊勢原市の情報まとめサイトを作成して、市の情報発信媒体でそのリンク先を周知し,情報まとめサイトを閲覧してもらうことで市の魅力を幅広く伝えることを目指した企画を考えています。コンテンツの内容もいくつか考えており、公式イメージキャラクター「クルリン」を主人公にしたゲーム、御朱印のまとめサイト、キャンプ場PRサイトを作成していく企画を検討しています。
・広報チームは、「若年層」と「外国人」をシティプロモーションのターゲットに絞り、それぞれに対する企画を検討しています。
「若年層」ターゲットの企画としては,多く若者が利用するTikTokを利用する企画案、公式イメージキャラクター「クルリン」のSNS拡散から伊勢原市の認知度向上を目指す企画案、大山阿夫利神社における神前結婚式と大山にある旅館や夜景などの観光資源をコラボした企画を検討しています。
他方、「外国人」ターゲットの企画としては,海外で多く利用されているFacebookを用いて、伊勢原市の歴史や文化を伝える企画を考えています。伊勢原市の歴史や文化を扱った日本語のみの専用サイトの内容をインバウンド向けFacebookに展開して伊勢原市の認知度向上を目指すことを企画しています。
◆学生たちの感想(一部抜粋)
観光チーム
・情報工学科(AI戦略コース)2年 葛貫里陽斗
課題をチームのメンバーと意見交換しながら解決案を練って伊勢原市役所に提案させていただきました。実際にプレゼンを行い複数案の中に伊勢原市役所の担当の方が気に入った案がありそのプロジェクトを作成しています。ここまで実践的にチームで活動できてとても楽しいです。また自分が所属している観光チームは実際に伊勢原市に行きどんなところがPRできるのか、どこに改善が必要なのかみんなで意見を交わして伊勢原市の観光促進について考えていてとてもやりがいがあります。
・情報工学科(IoTシステムコース)2年 若山拓実
私は今回の「地域共創デザイン実習」で、伊勢原市の魅力を発信する手段として伊勢原がテーマのゲームを開発しようと考えました。当初チーム内ではこの案は不評でしたが、デモを作って見せると賛成してくれるようになりました。この実習を通じて、自信があるアイデアで周りを巻き込む勇気を持てたと思います。
・情報工学科(ロボット開発コース)2年 松本翔太
「地域共創デザイン実習」で伊勢原市役所からいただいた滞在時間延長、観光客増加の課題を解決するために沢山議論を進めていきました。私たちはまず伊勢原市にフィールドワークを行い伊勢原市について知ることから始めました。実際に行ってみて、大山という人気な山は登山客が結構いたのですがそれ以外はあまり人通りが少ないと感じました。
そこで大山以外の魅力を伝えるために私たちはWebサイトを作成することに決めました。
内容としては滞在時間を延長するためにキャンプ場の情報、季節限定がある御朱印や大山以外のおすすめスポットの情報を載せ観光客増加を目指そうと考えています。
またゲーム作成をし、楽しく伊勢原市について知ってもらおうと試みています。
私は今サイト作成に励んでおり、見やすくて魅力が伝わるサイトにし、伊勢原に行ってみたいと思えるようにしたいです。
広報チーム
・情報工学科(AI戦略コース)2年 小幡海渡
実際に伊勢原市を観光し、気づいた事や感じた事を基にチーム皆でアイデアを出し合い課題に取り組んでいます。毎週、プレゼン用の資料やレポートの作成など大変な事もありますが、中間発表が終わった時の達成感はそれだけの価値があると思いました。また、この実習を通して自分の新たな特技などを発見する事ができています。
・情報工学科(AI戦略コース)2年 廣江俊明
私たち広報チームに伊勢原市役所から与えられた課題は伊勢原の魅力を外に発信することでした。SNSという案はすぐに思いついたのですが、私たちは伊勢原の魅力というものを知りませんでした。そこで、現地調査に赴き伊勢原市について知り、現地で見つけた伊勢原の魅力を自分たちなりの表現で世間に発信し、伊勢原の地域活性に貢献したいと思っています。
・デジタルエンタテインメント学科(ゲームプロデュースコース)2年 服田泰河
伊勢原市には、「シティプロモーション活動の推進」という課題があります。
この課題を解決するために私たちは、インバウンド向けのFacebookの作成を検討しています。
インバウンド向けのFacebookを作成することで、伊勢原市に興味を持って現地に来てくれる人が増えれば良いなと思います。
各チームの学生たちは企画案を考えるだけでなく、ゲーム作成や、情報まとめサイト作成、TikTokやFacebookの利用については、伊勢原市役所が実際に実施・運営できるように簡易マニュアルやhow-to書、完成した内容がイメージできるようイメージページの作成など、モノづくりも取り入れた活動をしています。
9月の最終提案のプレゼンテーションに向けて、教員や伊勢原市役所からのフィードバックを受けながら、各チームは引き続きプロジェクトを進め実現可能なソリューションを目指します。
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