2024.09.17
株式会社JALカード総合人材戦略部長総合人財戦略部 取締役・山口俊治氏による特別講義を実施しました
実務とつながる実践カリキュラムを実現した東京国際工科専門職大学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、世界や企業の最前線を学ぶ機会があります。
今回は情報工学科の3年生を対象にキャリアガイダンスの一環として、株式会社JALカード総合人材戦略部長・総合人財戦略部 取締役 山口俊治氏を特別講師にお迎えし、「JALカードのビジネスモデルと目指す方向性」をテーマに特別講義を実施しました。
講義では
◆キャッシュレス決済の現状
◆JALカードのビジネスモデルとDX推進
◆求める人材
を中心に、レクチャーをいただきました。
山口氏から、今後日本も急速にキャッシュレス化が広がっていく中、キャッシュレスの仕組みはまさに情報工学の力であり皆さんのような情報工学を学んだIT人材が世界中から求められている、とのお話がありました。
また、JALカードは約350万人の顧客があり、約9割のお客様が継続的に利用されているとのこと。そのため、どういうことに興味をもって何に消費行動をしたのか。季節に応じてどこに興味をもったか、膨大なデータを分析して企業経営や顧客満足にも活かしているそうです。優良な顧客基盤と豊富なデータを活かす「データビジネスカンパニー」として事業の持続的成長を目指していると解説いただきました。
そのうえで、DX化を推進する上で重要なポイントは以下の4点を挙げておられました。
- 会員情報誌のデジタル化 紙の会員誌から情報サイトへの転換
- データ分析プラットフォームの整備 SaaS型プラットフォームを導入
- One To One コミュニケーションの強化 JALカードアプリや、会員専用オンラインサービス「MyJALCARD」のサービス拡充
- クラウド化の推進 主要システムのクラウド化
上記のポイントにより、提携の企業との様々な調整が不可欠となります。そのため、山口氏から、求めているIT人材について、
・お客様(CX)や仲間(EX)とコミュニケーションできる人材
・デジタル技術(DX)を活用して利用部門とWin-Winの状態を創れる人材
・自分も相手も、一緒にマインドチェンジをしていける人材
と説明があり、JALグループ全体をリードしてほしいとの期待を持っているとお話がありました。
今回の特別講義は、航空会社の重要な決済部分を担うJALカード社のDX化の実例を学ぶとともに、企業ではどのような人材が求められているのか人材育成部門の責任者の方から直接教えていただく貴重な機会となりました。また、データ活用事例やキャッシュレス決済の将来性についても学ぶことができました。
現在3年生は、後期に始まる企業インターンシップの「臨地実務実習Ⅱ」にむけての企業研究や、就職情報サイトの活用法のレクチャーを受けています。これから始まる就職活動の本格化に向けて修得した専門性をどのように活かして就職活動を進めるか、キャリアガイダンスの一環として行われた今回の特別講義は、今後に繋がる実践的な学びとなりました。
関連サイト