2024.10.21
IBM Quantum, Technical Lead of Quantum HW in Japan 中野⼤樹⽒による特別講義を実施しました
実務とつながる実践カリキュラムを実現した本学では、各界のスペシャリストやパイオニアによる特別講義によって、世界や企業の最前線を学ぶ機会があります。
世界のテクノロジーの進化を牽引するIBMの最先端の研究開発部門である、 IBM Quantum, Technical Lead of Quantum HW in Japan 中野 ⼤樹 氏をお迎えし、情報工学科の職業専門科目「情報工学概論」の授業の一環として特別講義を実施しました。
「情報工学概論」について
本授業は1年次の計15コマの授業です。まず情報工学全体の概説の後、2年次からの「AI戦略」「IoTシステム」「ロボット開発」の3つの専門コースでの本格的な学修に備え、前提となる知識を修得します。あわせて、これからの社会で求められる人材、学ぶべきことを理解します。
また、この授業では毎年、各分野の最先端で活躍されている外部講師を招き、最新の技術や社会動向の特別講義を実施しています。これまで、東京大学の松尾豊教授、伊福部達教授、国立情報学研究所の武田英明教授をはじめ、NTT、日立、IBM等の企業の方にも講義を行っていただいています。
今回の特別講義について
テーマ「⽇本における量⼦コンピュータの展開」
主な項目
- IBM Research&Future of Computing
- Quantum computing
- Quantum in Japan
- Quantum Application & Qiskit
- Quantum in Future & Quantum Native
IBMでは2016年からクラウド上で量⼦コンピュータの提供を開始し、2024年現在では、127量⼦ビットを搭載したIBM Quantum System Oneが新川崎において稼働しています。多くのユーザーが現実の課題を解くためのアプリケーション開発やアルゴリズム探索を⾏っており、世界的な規模での研究開発が加速しています。
本講義では、そうした世界の最先端の研究開発に携わっておられる中野氏より、IBM Research(IBM基礎研究所)の紹介、⽇本で初の商⽤ゲート型量⼦コンピュータの導⼊から、量⼦コンピュータの原理、ロードマップ、アプリケーション開発環境、応⽤分野、⼈材育成そして今後の展望まで、お話いただきました。
今回の特別講義は、情報工学を学ぶ学生たちにとって、量⼦コンピュータに関する世界の最前線を学ぶ貴重な特別講義となりました。
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