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オムロンアミューズメント株式会社【企業連携プロジェクト実習】ロボ-Bチームの学生へ直撃インタビュー

企業と連携してプロジェクトを進める実習授業「ソリューション開発Ⅰ・Ⅱ」(情報工学科3年後期~4年前期)において、オムロンアミューズメント株式会社からの課題を解決するため、システム開発に取り組んだ学生たちにインタビューを行いました。
今回は【ロボ-Bチーム】の学生の皆さんです。

※「ソリューション開発Ⅱ」の最終報告会の様子はコチラ

【ロボ-Bチーム】
●所属コース:情報工学科・ロボット開発コース
●メンバー(50音順):倉本 颯汰、新里 美結(リーダー)、SOOTHO KWANGYII、中島 大志
●ソリューション名:Banging Shark

Q.ソリューションの概要は?
Banging Shark…Bangはヘッドバンギングのバング。サメをモチーフに作成しました。
オムロンアミューズメント様が扱っているVCM(ボイスコイルモータ)、パチンコで使われているアクチュエータを使用して新しい玩具を開発。設定したアラームで指定した時刻になるとVCMが作動し、サメの頭が動きます.また音にも反応して動きます。

Q.大事にしたポイントは?
頭の動きだけではなく、連動して手の部分も動きます。
VCMは通常のモータよりもトルクが強いので、似たような他のおもちゃよりも激しく動きます。サメのデザインにもこだわりあり!

Q.苦労したことは?
VCMについての知見が足りず、電流・電圧が想定よりも大きかったため、電池では駆動できませんでした。最終的にはACアダプタにより12Vで動かしています。
機構面では,CAD上では動いたのですが、実機は摩擦や3Dプリンタの精度による細かい穴のズレなどでうまくいかないことがありました。
サメの筐体は3Dプリンタで出力しましたが、球体を表現するのがとても大変! 3Dプリンタ出力の際に,サポート材の設定に苦労しました。また、スプレーで着色しましたが、思ったような色が出ず試行錯誤を繰り返しました。

Q.必要になったスキルは?
プロジェクトマネジメントスキル。
回路、CADのスキル、機構の知識。

Q.特に活かせた授業科目は?
・全部大事!
→今まで学んだ内容をフルに活用+自分たちで調べて学びながらやったことも多い。
・2年:「センサ・アクチュエータ」
→センサーのデータシートが読めていたのは大きい!

Q.後輩の皆さんへのアドバイス
使う製品のことを事前に調べておくのは大事!

Q.企業の方々との連携はどうでしたか?
とても親身になって協力してくださいました。
部品の提供もしていただき、実際に会社に行って話をお聞きし、製品の売りポイントなどもアドバイスいただきました。

Q.担当教員について
自由に取り組みをさせていただきました。
大きい方針や助言など、学生では気づかないところをアドバイスいただきました。

Q.メッセージ
他のチームと比べて、インパクトで勝負!面白いと思ってもらえたらうれしいです!

■担当教員より
情報工学科:荒金匡德 講師

このグループは、小さいながらも動作機構・筐体デザイン・エレキ・ソフトと一通りの要素を備えた企画ということで、要素毎にも様々なリスクを抱えるプロジェクトでした。うまく役割分担を行い、遅延した作業には比較的稼働に余裕のあるメンバーを充てるなどしつつ作業を進めていましたが、最終段階で担当部分毎の接点について漏れが多いことが発覚、ギリギリになって苦労しました。
要素毎に自分の役割を完遂することは勿論大切な事ですが、自分の担当部分の周辺にもちゃんと目を向け、各々の担当部分がプロダクトの一部として機能するまでしっかりコミュニケーションを取りつつのりしろまでケアすることで、初めて商品が組み上がります。そういった日本のモノづくりの原点のようなことをこの実習で学べたのではないかと感じます。

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