グローバルな教育ネットワークを構築
本学は、各国の産業界と密接に連携した教育機関であるドイツのIHK Export Akademie GmbH(IHK)、スイスのSwiss Federal University for Vocational Education and Training(SFUVET)、シンガポールのNanyang Polytechnic(NYP)、と企業インターンシップに関する国際アライアンス(Alliance of Workplace Learning Expert Organisations)を発足しました。これは、本学の教育理念やこれまでの企業インターンシップに関しての取り組みが評価されたことによるもので、今後、知見の共有やイベントの共同開催などを行う予定です。
東京国際工科専門職大学の強みを世界へ
2024年11月、本学の武本充治学部長がシンガポールからの招へいを受けて国際会議に参加。あらゆる職場を学びの場とすることを目指し、NYPの主導で設立されたNACE(企業内実習のための国立機関)が今回の国際会議を開催しました。本学の強みである「産業界と連携した実践教育」について実例をもとにプレゼンを行い、スキル開発や企業インターンシップに関するトピックなどの事例を紹介し、スピーカーと議論を交わしました。
また、同日にはシンガポールの教育国務大臣であるガン・シアウ・ホアン氏が出席し、本アライアンスの設立を記念する式典が開催されました。今回のシンガポール訪問に際して、武本学部長はバンダイナムコスタジオ・シンガポールや鹿島建設などシンガポールで活躍している日本のグローバル企業を訪れ、意見交換や今後の取り組みに向けた様々な議論を行っています。2025年4月にはNACEの代表団が本学を訪れる他、本学を通して日本の企業を訪問する予定で、国際的にも産業界との連携を行います。
訪問した鹿島のアジア地域統括拠点「The GEAR」。新たな技術開発を推進するほか、鹿島グループがシンガポールを舞台に大学やスタートアップ企業などと協力してオープンイノベーションを促進する機能も。
【武本学部長のコメント】
シンガポールの教育国務大臣と話をする中で、企業や社会から求められる人材を育成する専門職大学の重要性を改めて認識し、さらに国際的に活躍できる人材を輩出できるように進めたいと感じました。
また、本学は臨地実務実習で実現している「企業と最先端の実案件に学生を関わらせること」で現在、そして近い将来に必要とされる人材の育成を行っており、世界でも先進的であり、ドラスティックに動く社会に適した専門職大学になり得ると考えます。
この度のアライアンス締結により、本学は海外企業でのインターンシップの機会などを拡大し、さらなるグローバル人材の育成に貢献します。
情報工学科 IoTシステムコース
学部長 教授
武本 充治 Michiharu (Michael) Takemoto
東京大学大学院 理学系研究科 情報科学専攻修士課程 修了。早稲田大学大学院 情報生産システム研究科 博士課程 修了。博士(工学)。日本電信電話株式会社(NTT)において分散コンピューティング環境とその応用についての研究に従事。総務省「ユビキタスネットワーク技術の研究開発」「ユビキタス・プラットフォーム技術の研究開発」等プロジェクトに参加。「IoT」社会の実現に早くから貢献している。マサチューセッツ工科大学 コンピュータ科学研究所 客員研究員、情報通信研究機構 特別研究員として産官学連携型研究開発に携わる。IEEE、情報処理学会、電子情報通信学会各正員。電子情報通信学会学術奨励賞受賞。